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MARTHA・HEVENSTON・NOJIMA 展

Photo:清水康裕

MARTHA・HEAVENSTON・NOJIMA

マーサ・ヘヴンストン・ノジマ

物語る形

ものがたるかたち

アメリカンパブリックアーティスト が見た日本

​2022.03.15(Tue.)-04.17(Sun.)

10:00~18:00

​最終日15:30まで

SOJO GALLERY(旧崇城大学ギャラリー)

協力:崇城大学デザイン学科原田和典研究室

熊本県熊本市中央区花畑町10-22

ダイワロイネットホテル熊本 1F

女性のためのワークショップ

~作業とお喋り・自然物を触りながら~

2022 年 3 月 27 (日)

14:00~16:00

希望者はギャラリーに予約をしてください。

ギャラリートーク&パフォーマンス

“忍耐力の実現”

チェロ奏者吉田正子とのコラボレーション

2022 年 4 月 3 日(日)

13:30~15:00

参加自由 

 マーサ・ヘヴンストン・ノジマは 1980 年代から 90 年代にかけて、アメリカで公共作品の 制作を中心に手掛けてきたアーティストです。その手法は作品設置をする場における課題を取 り上げ、文学的なメタファーで再構築して表現するものです。主に陶とコンクリートによる独 自の技法を駆使し、自由な形と耐久性を兼ね備えた作品を制作してきました。コミュニティー との協力的な関係を築く活動も展開します。彼女が活動の拠点としたサンフランシスコ市内の 小学校では、子供たちと新校舎の外壁を囲むタイルの制作を、5 年にわたって行いました。個 人制作においては、女性の視点からの女性像を作り続けます。これらの仕事は、アメリカ社会 における女性の立場を擁護し切り拓こうとする試みであり、この姿勢は現在に至るまで変わる ことがありません。

 2000 年に夫の郷里の長崎県島原市に移住してからは、小中学校の英語教育に携わり、TPRS などの教育法の研究を深めます。これらの経験が、その後の彼女の人生とそれまでの美術表現 活動を統合する役割を果たしたと、自身は振り返っています。島原での生活は、かつて都会暮 らしの中で理想とした自然を相手にしたものです。それは自身の生活が芸術活動と一体になっ ていく在り方を、日々の生活を通して追求するものとも言えるものでした。日々、畑でオーガ ニックな野菜を作ること。そのために自ら近くの公園にいる、ポニーとヤギの糞をもらってき て土づくりから始めます。地元の種採り農家を友人として大切にし、学び、心から共感できる ことを喜びます。自然を細かく観察し大切なものを感じ取ると、それをメタファーとして人生 に結び付けずにはいられません。

 マーサは最近のアメリカの分断的な状況を心配しています。今、彼女の視界にあるものは、 国境を超えても普遍的な存在である自然であり、それとの止揚の中で自分の存在を捉えようと しているように見えます。またその土地に根を張ろうとする在り方は、女性性の寛大な柔軟さ を示しており、彼女が生涯を通じてその重要性を一貫して主張してきたものでした。最近の仕 事では家族の中で受け継がれるレガシーをテーマにしています。日本とアメリカの両方の家族 に見られる伝承の違い、そして共通点に目を凝らしています。

 本展示では、第一部としてアメリカ時代の陶や鋳鉄の作品、アメリカの都市に残したパブリ ックアートの映像、また彼女の思想がいかにして形成されたかを示すマップ等を展示します。 また第 2 部では日本に移住してからの生活を写真などで紹介するとともに、島原の自然の中 から生まれた作品群の展示となります。全体を通して、一人の女性でありまたアメリカ人アー テイストとしての思想が形成される過程とその実践、その後日本に移住してからの成熟と展開 を俯瞰することにより、文化の違いを超えた人間の営みの普遍性を感じていただければと思い ます。尚この度の展示は、崇城大学芸術学部デザイン学科原田和典研究室 3 年生の皆さんとの 協働で作り上げてきました。考え抜かれた展示デザインにより、その意図がより明快に伝わる と思っております。皆様が本展示を楽しんでいただくことを心から願っております。

ギャラリートーク&パフォーマンス

“忍耐力の実現”

チェロ奏者吉田正子とのコラボレーション

2022 年 4 月 3 日(日)

13:30~15:00 参加自由 

チェリスト 吉田正子

Profile

広島市に生まれる。
4歳からピアノを、9歳からチェロを始める。
第9回中国ユース音楽コンクール、ピアノ部門にて奨励賞受賞。
第5回宮日音楽コンクール、弦楽器高校部門にて最優秀賞受賞。
東京音楽大学付属高等学校(チェロ専攻)卒業後、ハノーファー国立音楽大学でディプロマを最高点で取得し卒業。また同大学ではオーケストラソロ部門にて2つ目のデュプロマも最高点で取得した。

ドイツでは、ヒルデスハイム歌劇場オーケストラ、ウルム歌劇場オーケストラにて契約団員、ヴェルニゲローデ室内オーケストラにて副首席チェロ奏者としてエキストラ出演、ブラウンシュヴァィク国立歌劇場オーケストラ、ハノーファー国立歌劇場オーケストラにてもエキストラ出演した。

また、ノートハーツァー・シュテッテブント歌劇場のバレエ公演にてピアノトリオのメンバーとして契約。2011年から2017年まで、フォルクスワーゲン・オーケストラにて副首席チェロ奏者就任。その他、室内楽奏者としてヨーロッパ各国で活動したのち、2017年に帰国。

現在、広島を拠点に、広島交響楽団、九州交響楽団にてエキストラ出演やソロ公演、
指揮者大植英次氏プロデュース「威風堂々クラシック in Hiroshima」出演での室内楽など、精力的に演奏活動を行っている。また、レッスンやブライダル演奏を通じて、後進の指導やクラシック音楽の間口を広げる活動にも意欲的に取り組んでいる。

​写真家 清水康裕

NAGASAKI prefectural art exhibition 2019  and 2021 (2020 cancel) chosen


OBAMA sightseeing association photo contest first prize


FUJI FILM photo contest 2021 Freedom Category Bronze prize

清水康裕さんは写真を撮り始めてまだ4年ほどです。

彼の職業は歯科医です。しかし彼の自由な時間には、写真撮影を大変真剣に追及しています。

私は彼の写真の素晴らしさに衝撃を受け、今回のプロジェクトのために協力してくれるように頼みました。

我々二人には、多くのアイデアがありました。

私たちはある日一緒に働きました。そして、いくつかのの驚異的なイメージがその時間から出てきました。

パフォーマンス“忍耐力の現実化”は、我々の写真撮影の現場から生まれました。

 

これから週を追って清水さんのことや彼の撮影した写真について紹介していきたいと思います。

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SOJO GALLERY

(旧崇城大学ギャラリー)

熊本県熊本市中央区花畑町10-22

ダイワロイネットホテル熊本 1F

 

​マーサ・ヘヴンストン・ノジマ

​物語る形

2022.03.15(Tue.)-04.17(Sun.)

10:00~18:00

​最終日15:30まで

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